ARTISAN SPIRITS
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第2弾「ARTISAN SPIRITS」 前半

アートパーツのスタッフが、エアロパーツ、その他アフターパーツの専門店「ARTISAN SPIRITS」さんを訪問してきました!


人柄を感じる現場
整然と並ぶ真っ白なFRP製品

梅雨明け早々の真夏日、うだるような暑さの中で訪ねた工場は、足を踏み入れるなり真っ白なFRP製品の数々が目に飛び込んできて、 まるで美術館に入った時のそれのような、凛とした空間だった。
しかしそれも束の間。職人さんたちが手を止めてこちらを振り向く。最も奥にいらっしゃる方からも笑顔で届く、明るく爽やかな挨拶。 筆者一行は和やかで温かい歓迎に包まれた。


そもそも、エアロパーツはどのように生まれる?

ドレスアップを目的にエアロパーツを購入するオーナーが、最も重視するのはそのデザイン性ではないだろうか。 或いは、実車とのフィッティングかもしれない。
いずれにせよ、個性を演出する強力なアフターパーツはどのようにして作られるのか?その過程を追いながら職人の魅力に迫ってみたいと思った。

デザイン→マスター製作→型取り→試作→生産

上の図には、新製品の開発の流れを大まかに示した。
デザイン画からマスターが製作された後、試作品と型が完成して初めて生産開始となるのだが、その全てを自社で行っている。

新製品の開発(1) デザインからマスターアップまで

どのようにデザインされ、形作られるのか。早速その一部を見せて頂いた。
まずは車両の画像をプリントアウトし、紙に描き込むところから始まるそうだ。

デザイン画の数々

時に実車をじっと眺め、時にそのクルマの性格(スペックやコンセプト)を見つめながら、何枚も描くという。

─ 見ていると、頭の中に浮かんでくることがあります。ここをこうしたらいいんじゃないか、とか。

意外にも、“アーティシャンスピリッツらしさ”を出すために、特別に行っている事というのは無いらしい。


むしろ重視しているのは、純正の機能のままで取り付けが可能なこと。また、仮にデザインの方向性がスポーティさ強調する、或いはラグジュアリーさを演出するといった、いずれの形であっても、純正にプラスαを加える意識で作るということだ。

代表取締役 公文純次さん

ひょっとすると、フィッティングの良さというのは、物理的な精度だけではなく、デザインにもあるのかもしれない。 見た人に確かな印象を与えつつも、それは単に個性を主張しているわけではない“何か”があるように思う。

平面から立体へ!
二次元では円だが、三次元では球か、円柱か、円錐か?

右の絵は、平面(二次元)から立体(三次元)への創造をイメージしたものだ。 上に描かれた円が、球であるか円柱であるかは、それだけでは分からない。 もしかすると、円錐かもしれない。
つまり立体を創造するには、平面以上に多くの情報量を必要とする。
もちろん、格好良く立体化するだけでは終わらない。
アーティシャンスピリッツのエアロパーツを取り付ける業者が口を揃えて言う、“完璧なフィッティング”を同時に実現していくのだから、もはや神業である。


専務取締役 吉成誠二さん

この、デザイン性とフィット性を高次元で両立しながら立体化されたものが“マスター”と呼ばれるものだ。これが製品の原形であり、今後のあらゆる工程の鍵を握る。

─ アーティシャンスピリッツにしてよかったと思ってもらえたら嬉しい。心を込めて作っています。
ウレタンボードのストック

マスターの造形は、ウレタンを削るところから始まる(一次造形)。熟練の職人の手が、真四角のウレタンボードを絶妙な力加減で削るのだ。
一次造形が終わると、ウレタンの造形物をFRP用ガラスクロスで巻き込み、硬化させる。(ガラスクロスに樹脂を含浸させて硬化させる過程は、後述する試作品や製品の生産過程と同様。) 硬化後、更にパテやワーカブル(粘土のようなもの)を盛り、面とラインを出して行く(二次造形)。


« 小話 »
通常、エアロパーツの塗装・取り付けに関しては別の専門業者が行なう。
仕事が丁寧で技術力のある専門業者ならば、予め塗装時のムラが発生しないかチェックした後、必要に応じて表面処理を施してから塗装をする。 そして取り付けに際しては、実車に合わせてフィッティングを確認し、微調整(加工)までをも行なう場合がある。 これは、エアロパーツの品質が悪ければ悪いほど、専門業者の負担を大きくする作業である。 そのため、あまりにも粗悪なパーツは、消費者以前に専門業者からも嫌厭されてしまう。 この為か否か、エアロパーツ自体に取り付け穴が大きく開けられているケースも少なくない。 これは取り付けやすい反面、パーツの歪みや誤差をある程度許容することも意味する。穿った見方をすれば、そこまでの精度はないということである。 「アーティシャンスピリッツのエアロパーツなら喜んで対応(=塗装・取り付け)するよ」 こう応える専門業者は少なくない。実はこの言葉、品質の裏付けなのだ。
実車へのフィッティング

写真上は、二次造形の過程で実車へ取り付けて確認する様子。あっさりと取り付けられ、既に完璧のように見えるが…。

─ だいぶ出来てきましたけど、まだですよ。

面を出す作業はこの後もしばらく続いた。

前田国心さん

写真左も、繰り返し確認しながら削っている様子。集中力がひしひしと伝わってくる。あらゆる面もラインも、すべて人の手で作られているのだ。


サフェーサーを吹き、マスターアップへ!

取材に伺った時は、新製品のバンパー、フォグカバー、ナンバープレートのフレーム、フロントリップ、サイドステップなどのマスターアップを迎えた時だった。
およそ1ヶ月半をかけて削り出されたこれらのパーツは、美しい陰影を纏って型取りの工程へと進む。

完成したゼロマスター

写真は思わず見惚れてしまう“ゼロマスター”。言葉の通り、ゼロから作られるマスターである。

引き続き、型取りから完成までを後半でご紹介します!(後半へ)

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